研究開発、製品開発時に材料の特性、品質を評価するため、標準規格の一般的な物性試験片の中で両端につかみ部のある試験片について、その作製方法、寸法、形状、試験方法を標準規格であるJIS規格で定めています。
例)プラスチック試験片JIS K7139 A1については「JIS K 7139 プラスチック−試験片」で規定しています。
1.標準規格としてのJIS規格
国際的な基準である国際標準化機構(ISO)を翻訳し、日本特有部分について修正をおこなった日本の国家規格が日本産業規格(JIS)です。
日本国内ではJIS規格の試験が一般的であり、JIS規格を守っていれば、ISO規格に適合するようになっています。その他の標準規格にはASTM規格(米国試験材料協会)があります。
2.各ダンベル試験片の主な物性試験のJIS規格
1)金属ダンベル試験片のJIS規格
「JIS Z2241 金属材料引張試験方法」
2)プラスチックダンベル試験片のJIS規格
プラスチック試験片について「JIS K7139 プラスチック−試験片」
熱可塑性樹脂については「JIS K7152-1:プラスチック−熱可塑性プラス チック材料の射出成形試験片−第1部:通則並びに多目的試験片 及び短冊形試験片の成形」
熱硬化性樹脂については「JIS K7154-1:プラスチック― 熱硬化性樹脂成形材料の射出成形試験片―第1部:通則及び多目的試験片の成形」
圧縮成形については「JIS K7151:プラスチック−熱可塑性プラスチック材料の圧縮成形試験片」
射出成形試験片,圧縮成形シート又は成形製品を用いる場合については「JIS K7144:プラスチック-機械加工による試験片の調製」
3)ゴムダンベル試験片のJIS規格
「JIS K6251 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−引張特性の求め方」