金属、ゴム、プラスチック、フィルムや複合材などをそれぞれの規格に合った形状、サイズに合わせて打ち抜き、物性試験に必要なダンベル試験片を作製することが可能な工作機器です。
あらかじめ、材料のシート・板・ブロックを作製、入手しておく必要があります。
1.打ち抜き機の種類
手動式: レバーやハンドル操作で少量の試験片を製作します。小規模な試験や実験、形状の変更が多い場合に適しています。
自動式: プログラム設定により、大量の試験片を一度に高精度で製作できます。生産性と効率性を重視する場面で活用されます。
材料、数量、形状、精度、材料の強度などに合った打ち抜き機を選定します。 打ち抜き機選定のポイントは次項の通りです。また、打ち抜き刃を交換することで様々な形状に対応できます。
2.機種選定のポイント
材料: 対象となる材料の硬さ、厚さ、種類
数量: 一度に製作したい試験片の数
形状: 規格や試験目的に合わせた形状
精度: 求められる寸法精度
その他: バッチ処理機能、自動排出機能など
3.一般的な手順
- 事前準備
高圧、高速で動作する機器もあるため、事前に安全対策を講じます
打ち抜き型や刃の交換などの定期的なメンテナンスを行います - 打ち抜き型の取り付け
- 用意した材料を打ち抜き機にセット
- 設定
圧力、打ち抜き速度、回数などを、材料の特性と試験規格に合わせて設定します - 打ち抜き作業
ボタンやレバーを使って打ち抜きを行います - ダンベル試験片を取り出します
適切な機種を選定し、安全に操作することで、高品質な試験片を安定的に製作することができます。
事前に材料のシート・板・ブロックを用意する必要があるため、一般的な成形によるダンベル試験片よりも必要な材料量が多くなります。